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医学と医療

一昨日のこと。
インプラントや歯列矯正、審美治療など全額的に取り組んでいる患者さんにマイナートラブル発生。

私が患者さんと直接話し、解決策を了解してもらった。
2つのプランを考えたが、患者さんが納得してくれそうだったのでA案に落ち着いた。

診療後担当歯科衛生士のFさんと、衛生士Uさんが話しているのが気になって、「なんのはなし?」と問いかけた。
「先生、さっきの件ですけど・・・」言いにくそうにUさんは話し始めた。
「B案のほうがいいと思います。」
「医学的には問題が無いし、患者さんは納得してくれたんだぞ。」いらいらしながら語気を強めた。
「医学的なことはともかく、気持ちの問題です。」負けずにUさんは言ったのだった。
一瞬カッとなったがすぐわれに返った。A案にいくらかの後ろめたさのようなものがあったのかもしれなかった。

横を見るとFさんは下を向いた。


気持ちの優しいFさんは不満ながらも私に意見が言えずに悶々としていたのだろう。

気を取り直すと、私は別の衛生士Tさんにも意見を求めた。
「なにもなければいいのですが、もし他のことで何かあった場合そのことが患者さんにとって心の引っかかりなることだってありえるんじゃないでしょうか?」
物事をいつもバランスよく思考するTさんは今回のことばかりかその先のことまで考えをめぐらせていたのだった。

答えはでた。私以外はみんなB案支持だった。
すぐに患者さんに電話をしてB案への変更を伝えた。どうやらその方が患者さんも良かったようだった。

歯科医院では院長の権力は絶対だ。ところが常に正しいとは限らない。時には間違った判断を下す場合もある。
そんな時、勇気を持っていさめてくれる仲間が必要だ。

電話を通しすこし明るく聞こえた患者さんの声を思い出しながら、とてもさわやかな充実感に包まれた。

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ありがとうございます。って言える?

今日の初診患者さん。21歳の学生Oくん。
長男と同い年か。

住所から察して
「○○大学の学生さん?」
と、つい声をかけた。
さわやかな感じに引きずられたのだろうか。

「はい」
「学部は?」
「工学部です」
「学校楽しいかい?」
「今試験でつらいです」
「・・・」

少し会話したあと、主訴である左上の虫歯の処置に取り掛かった。
その隣の歯も虫歯であることが判明した。
「隣の歯も虫歯みたいだけど、一緒に処置するよ」

「ありがとうございます」

新鮮だった。

お金を払って、人に何かをしてもらって当たり前のこの世の中。
今からなされる医療行為にたいしてあまりにも自然に、ありがとうと言える若者。

一生懸命治療をしても疑惑の目を向けられることさえある。
医療の現場でも初めから信頼関係のない場面が増えていると感じる。

とてもすがすがしい気分になった。
家庭での育ちがうかがえる。

うちの長男に期待できそうに無いのがかなしい。

テーマ : 心と身体
ジャンル : 心と身体

心療歯科

70代女性。

娘さんが、連れて来られた。
入れ歯が合わず、痛くて食事ができないという。

一緒に来られた娘さんは、たいそう心配されているようだった。

いすには座るものの、あまり治療に乗り気ではないという。

とりあえず、レントゲンを撮影し、痛みの原因を探った。

抜歯が適応だったが、本人は抜くのが怖いらしく拒否の態度をくずさなかった。
娘さんが説得にかかる。親子の気安さから口調も少しばかりきつめに感じられた。

娘さんを待合室に連れ出し、私に任せるように告げた。

お母さんとじっくり話した。
娘に感謝していること、噛めるようになりたいこと、でも通い続ける自信が無いこと、うつ病のこと。

少し気分がほぐれたようだったが、初対面で全面的に信頼を得たわけではなかった。

医学的に正しいことだけが、医療とは限らない。
目の前の患者さんを救えない事だってあることも自覚しなくてはならない。

不安を取り除き、何とか協力が得られて、抜歯することができた。

翌日。痛みが無くなって、入れ歯で食事ができたとの事だった。
第一段階クリア。
それでも、治療に通う自信がもてないようだった。

道のりは長いが、時間をかけてじっくり対応しなくてはならない。

最近、自分の親を連れてこられる方が増えたように感じる。

テーマ : うつ病(鬱病)、メンタルヘルス
ジャンル : 心と身体

説明と同意


この記事の続き


神経を取ることを抜髄(バツズイ)という。虫歯の細菌が神経まで到達し不可逆性の感染を起こしている場合、この治療になる。レントゲン診査でも根っこの先に暗い影が見られれば抜髄の可能性はさらに高まる。

そのあたりをきっちり説明した。出来れば神経は残した方がいいが、虫歯を削って、明らかに神経まで到達しているときには神経を取りますよ。虫歯を削っていくと、どうも患者さんの反応に違和感を感じた。何もおっしゃるわけではないが、何かを感じた。中断して、もう一度手鏡を渡し始めから説明した。治療を進めていいのかもう一度確認した。

抜髄処置は終わったものの、本当に納得していただいたものか、不安は残った。

今日のお弁当。いつもはカミサンが作ってくれるが、今朝は自分で詰めました。昨夜の残りのから揚げと、ご飯の上にしゃけほぐしアンド韓国のりふりかけ。←この組み合わせかなりマイウ。お昼に外に出るのが億劫なのでおべんと派。

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プロフィール

松村まこと

Author:松村まこと
上通り並木坂という比較的街中にアクアデンタルはあります。審美歯科が得意です。歯周病、インプラント、矯正、かみ合わせ治療などを駆使した総合型治療を目指しています。
元歯科技工士で手先の器用さには自信があります。

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