診断の大切さ

前歯がなかなか良くならない。患者さんも、ふらっと来院しては、2ヶ月あけるようなペースであった。
感染根管治療といって根っこの中を綺麗にする治療だ。根っこの先が膿んだような状態なので、
針のような治療器具をさしても、たいていは痛くは無いはずだ。
ところが、根っこの途中まで器具を進めると患者さんが痛がる。パーフォレーションといって
根っこの途中に穴が開いてしまっているときは治療が困難となり、抜歯になることが多い。
この患者さん、パーフォレーションならば、さっさと抜いてしますのも一法だ。
こんなとき診断の決め手になるのが、3次元画像診断だ。早速CTを撮った。
パーフォレーションではないことが判明。
患者さんにはなんとか時間を作って通院するようにお願いした。
そのほうが長い目で見ると時間的にも経済的にもプラスだからだ。
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神経を取った歯が、なぜ痛むのでしょうか?
熊本の保険医協会のもしもしテレホン歯科情報の原稿を書きました。
勿論ネットが使えない方もいらっしゃるのは承知していますが、WEBの時代に大変な労力をかける必要があるのか?議論が必要だと感じています。
毎月誰かが医科歯科各科の原稿を書く、それら7本ぐらいの原稿をテレホン委員が集まり、聞き取りやすいように手直しをする。それを元に専任がテープに吹き込む。述べどれほどの人が携わるのでしょう。
アップしてみます。
神経を取った歯が、なぜ痛むのでしょうか?
神経を取った歯が痛む原因はいくつか考えられます。
一番多くみられるのが、歯の根っこの中が悪くなり、根の先が腫れて痛む場合です。神経が痛むのではなく、歯の周りが腫れることで痛みを感じます。始めは物を噛んだときに痛みを感じる程度なのですが、根の先に膿がたまったりすると何もしなくても痛み出し、睡眠の妨げになるほど痛むこともあります。
次に歯の根が割れたり一部分かけたりしたときにも痛むことがあります。割れた隙間にばい菌が入り歯茎の腫れを引き起こします。
神経を取る処置は、もともと、不確実な治療といえます。神経の形は曲がっていたり、枝分かれしていたりで複雑な形をしています。直接見ることが出来ないものを、平面的なレントゲンの情報を元に、手探りで行う治療なので、100パーセントの処置は望めません。人間の体が持つ自然治癒力に頼っているのが現状です。ですから、神経を取る処置をするときに、器具が届きにくかったところが残る場合もあるのです。また、しんけいを取ったあとには、空間にゴムのようなものを詰めるのですが、その詰まり方が不十分なこともありえます。そういった満たされない余分な隙間に汚染物質がたまったりすることで、歯の根の先に、炎症が起こり、痛みが出るのです。
治療法としては、たいていは、根の再治療ということになります。隙間を探り出し炎症を引き起こしている汚染物質を取り除きます。消毒薬を詰めて殺菌効果を期待することもあります。汚染物質の量が減少することで、自然と炎症が治まってきます。ただし、歯の根がわれている場合などは、治療ができないつまり抜歯になることもあります。
抜歯にならないためにも、痛みを感じる場合は早めにかかりつけの歯科を受診してください。
勿論ネットが使えない方もいらっしゃるのは承知していますが、WEBの時代に大変な労力をかける必要があるのか?議論が必要だと感じています。
毎月誰かが医科歯科各科の原稿を書く、それら7本ぐらいの原稿をテレホン委員が集まり、聞き取りやすいように手直しをする。それを元に専任がテープに吹き込む。述べどれほどの人が携わるのでしょう。
アップしてみます。
神経を取った歯が、なぜ痛むのでしょうか?
神経を取った歯が痛む原因はいくつか考えられます。
一番多くみられるのが、歯の根っこの中が悪くなり、根の先が腫れて痛む場合です。神経が痛むのではなく、歯の周りが腫れることで痛みを感じます。始めは物を噛んだときに痛みを感じる程度なのですが、根の先に膿がたまったりすると何もしなくても痛み出し、睡眠の妨げになるほど痛むこともあります。
次に歯の根が割れたり一部分かけたりしたときにも痛むことがあります。割れた隙間にばい菌が入り歯茎の腫れを引き起こします。
神経を取る処置は、もともと、不確実な治療といえます。神経の形は曲がっていたり、枝分かれしていたりで複雑な形をしています。直接見ることが出来ないものを、平面的なレントゲンの情報を元に、手探りで行う治療なので、100パーセントの処置は望めません。人間の体が持つ自然治癒力に頼っているのが現状です。ですから、神経を取る処置をするときに、器具が届きにくかったところが残る場合もあるのです。また、しんけいを取ったあとには、空間にゴムのようなものを詰めるのですが、その詰まり方が不十分なこともありえます。そういった満たされない余分な隙間に汚染物質がたまったりすることで、歯の根の先に、炎症が起こり、痛みが出るのです。
治療法としては、たいていは、根の再治療ということになります。隙間を探り出し炎症を引き起こしている汚染物質を取り除きます。消毒薬を詰めて殺菌効果を期待することもあります。汚染物質の量が減少することで、自然と炎症が治まってきます。ただし、歯の根がわれている場合などは、治療ができないつまり抜歯になることもあります。
抜歯にならないためにも、痛みを感じる場合は早めにかかりつけの歯科を受診してください。