3次元CTの威力

親知らず抜歯希望の患者さん。
レントゲンを撮影すると、下顎管と根尖部の近接が見られる。リスク症例だ。
歯科ではCTは保険適用ではないので、実費を支払っていただきCTを撮った。
患者さんは内科のお医者さんで保険制度の限界もご理解いただいている。
3次元診断することで安全性が増し、安心できるならとCT撮影を希望された。
コンピューターディスプレイに映し出される3次元画像をごらんになってしきりに
感心されているようだった。
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アメリカのプロダンサー、親知らず抜歯
親知らず 相談
曲がっています。
抜歯をすることもある。

今日抜歯をした。
数年前に親戚の歯科医のところで治療したとの事。
腫れているということだったので、前回レントゲンを撮って診断した。
根尖部の病変は治療で治ることも多いが、根の中央部や遠心の垂直性の病変では治らないことが多い。
勿論、歯科医師は歯を残す為に懸命になる。しかしあれこれやってみたが駄目でした、では専門家としてはいかがなものだろう。私ももっと若いころは、抜歯をしたほうがいいとなかなか患者さんに言えず、散々手を尽くして結局直らずに抜いたこともある。診断が甘かったわけだ。
患者さんには、症状、視診、触診、レントゲン診断をありのままに伝え、どうしたいかを選んでもらった。
その結果の抜歯である。抜歯をしてみるとやはり大きな病変が見つかった。根尖に限局した、歯根のハセツも見られた。患者さんに抜いた歯を見ていただき、納得してもらった。自分の体の一部がなくなるのだから、つらいぶぶんもあるだろう。
仕方がないこともある。