前歯をきれいに。審美歯科


紹介でご来院の患者さん。結構遠くからこられた。
真ん中の2本の前歯だけが気になるという。
高校生なので見た目を気にする年頃だ。
いくつかの治療法を提示して、それぞれのメリットとデメリットをお伝えした。
もちろん本人だけではなく、お母様にもお話した。未成年の場合特にそのあたりには気を使う。
歯を削ってセラミックスをかぶせる方法に決定した。
神経を取ることになることも了承済み。
実際形成してみると、意外と象牙質の厚みがあり、神経を取らなくてもきれいになりそうだった。
うれしい誤算で予定変更。
神経を保存したままきれいに修復できた。
ご両親も本人もとても喜んでおられた。「もっと早くすればよかった。」
審美治療で心まで明るくすることもあります。
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玉名からご来院。審美治療
隙っ歯を治療すると綺麗になります

前歯の隙間が気になる患者さん。綺麗なお顔の方なのでもったいないのです。
歯列矯正、ラミネートベニアといろいろ考えられますが、ダイレクトボンディングに決まりました。見た目の治療なので保険は利きません。
審美歯科治療の成功の鍵は、担当の歯科医師が引き出し(治療オプション)を数多く持っているか?それぞれについて偏ることなくメリットデメリットを説明してくれるか?がポイントです。歯は一度削ったり抜いたりしたら、元には戻りません。

隙間に歯の色をした樹脂を盛り付けました。色あわせや歯茎との境目の処理に技術が要ります。かなり集中しなくてはなりませんので、少しつらいです。笑。ずいぶんイメージが変わりました。審美ゾーンに暗い部分があると見る人に
少しの不安定な感情を引き起こします。
綺麗になったら、今度は左前歯の先のぎざぎざと丸みが気になるとの訴えがありました。歯をじっくり見る習慣がつくと細かいところが気になりだします。先端を少しずつ、確認をしながら平らにしていきます。

さらに綺麗になりました。御本人も大満ぞく。ラインがフラットになったのがわかりますか?

前歯を見分けがつかないほどあわせるのは難しい


前歯審美修復の患者さん。
前回型取りをして、今日はセット予定。
ところがセラミック修復の場合、なかなか色が合わない場合がある。患者さんの希望通りでなおかつ見分けがつかない前歯を作りたいのだが、これがとても難しい。
私も20数年前は歯科技工士としてセラミックワークを得意としていたが、苦労した思い出が多い。
シェイドテイキングとよんでいるが、患者さんの歯を直接観察し、写真を撮り(当時はフイルムね)細かい特徴などをスケッチする。
右の写真が色見本。世界中のスタンダードとなるビタシェード。左写真のように比較的近い色を選び目的とするはの近くに置いて一緒に写真に写しこむ。
そしてその写真を見て思い出しながらその差分を陶器の粉で表現していく。もちろんセラミストとよばれるセラミックワーク専門のテクニシャンは色彩学から学びなおす。明度、彩度、色相。そして透明度、さらに表面性状の再現も見た目の色に影響を与える。透明度を上げると暗くなるので、明るさのある透明感をいかに表現するのか?課題のひとつだ。
さらに幅のあるはをどうやって細く見せるか?イリュージョンといって目の錯覚を利用するテクニックもある。
それらの知識と技術を駆使して綺麗な前歯は作られる。歯科技工士は職人の腕と科学者の頭を併せ持つのだ。
ところでこの患者さんは、少し色が暗かったので再製作になったのでした。合うまでやります。アクアデンタル。
プロビジョナルレストレーション(審美歯科の道しるべ)

御紹介で転院してこられた患者さん。
数ヶ月の基本治療を経て、2回目の仮歯が出来上がった。
すんなりといくケースではないので、前回歯科技工士さんに立ち会ってもらい、
一回目の仮歯の問題点とファイナル(最後の出来上がり)に対する希望を患者さんに確認した。
同時に技工士さんからは技術的な問題点をアドバイスしてもらい、医学的な要素やお手入れのしやすさ
を加味して患者さんに伝える。
患者さん、歯科医師、歯科技工士、担当歯科衛生士みんながファイナルのイメージを共有しなくてはならない。
それでも、出来てきた2回目のプロビがコレだ。
患者さんのリップの非対称はあるにしても左右の目を基準にした顔の水平に合わせて撮った写真である。
今日は患者さんの目の前で、希望にあわせて私が形を修正した。
今のところ患者さんは満足されたようだが、家にかえって数日立たないと問題点は見えてこない。
前歯5本の修復とはいえ本当に大変な道のりだ。