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何故?ひとりチームプレイなのか。

ひとりチームプレイとよんでいる。
インプラント、審美、かみ合わせ、矯正などをひとりで駆使するからだ。一般に医療の分野は高度化が進むと専門化、細分化されやすい。それは医療だけではないかもしれない。勿論歯科も例外ではない。すべての分野である一定の高度を保つのは容易ではない。しかし、ひとりですべて行うメリットは大きい。

私はもともと歯科技工士として7年ほど働いていた。その後、仕事をやめ受験し歯学部生となった。歯科医院の中で歯科技工士をしていた為、技工だけではなく、歯科医療全般について少しばかり知識があった。勿論歯科技工をするときには、それが只のものではなく生体の一部として機能しなければならないので、隣接学問として、歯周病、顎関節症、などは積極的に学んだ。

歯学部の学生の頃のエピソードを話そう。
歯周病科の臨床実習のとき、驚いた。教官が、入れ歯の調整が苦手だというのだ。「技工士だろ。松村君やっといて。」逆らえないので仕方なく学生の僕が入れ歯の調整をした。歯周病は力学的な側面が大切だ。だからこそ、部分入れ歯のことがわからなければ、歯周病の管理など出来ない。専門馬鹿(失礼)にはあきれるしかなかった。

こんなこともあった。口腔外科実習のときのことだ。矯正科からの抜歯の依頼。教授についていた僕は驚いた。教授が抜こうとしていた歯は違うように思ったからだ。言おうかどうしようか迷った。口腔外科の教授といえば誰も逆らえない。まだ学生の僕が、教官が書いた依頼書が間違いじゃないかと言うのはかなりの勇気が必要だった。重苦しい空気の中、思い切って指摘した。「君ィ、何を言いだすんだね。そんなことがあるはずないだろう。」教授の声を聞くまでもなく、表情を見て震え上がった。それでも僕はあらん限りの知識で僕の主張の合理性を説いた。矯正科に連絡してもらい。真実がわかった。記入ミスだった。何もなかったかのように、抜歯は行われた。
その日の午後、教授は学生控え室まで来られて私に誤り感謝してくれた。一通りの知識があれば、おかしいと気づくのではないだろうか。

入れ歯ひとつ作るにも、歯周病学、歯科技工学、歯科理工学、を理解し、かみ合わせや顎関節を考慮しなければならない。インプラント一本入れるのでも、周りの歯のことやかみ合わせ、将来起こりうることなど考え合わせるべき事柄は多い。歯周病治療ではかみ合わせの知識は不可欠だし歯周病治療の為の矯正もある。

さきほど、銀歯のクラウンをやり変えたいとのご希望の患者さんがいらっしゃった。くどいようだけれど歯茎の状態やかみ合わせや歯並びの現状についても説明した。勿論患者さんの希望は尊重する。しかし、総合的な医学的診断をお伝えするべきときもある。

今日も僕のひとりチームプレイはつづく。
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プロフィール

松村まこと

Author:松村まこと
上通り並木坂という比較的街中にアクアデンタルはあります。審美歯科が得意です。歯周病、インプラント、矯正、かみ合わせ治療などを駆使した総合型治療を目指しています。
元歯科技工士で手先の器用さには自信があります。

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