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男の審美

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審美治療の患者さん。
50代、男性、外科医。

審美治療がご希望だった。

かなりのディープバイト。下の歯が上の歯茎に噛み込むほどだ。
臼歯は咬耗が激しい。前歯はフレアアウトし正中離開が見られる。

歯のポジションの再構築が必要なので、歯列矯正を含めた全額治療を計画した。

まず、適正な下顎位(上あごに対する下顎の位置)を求めた。
次に前歯の歯列矯正をしながら、オーバーレイプロビジョナル(噛みあわせを決めるための仮歯)で顎運動に無理のない下顎位を決定した。

途中、しゃべりにくかったり、肩こりが出たりした。それらを診断材料に、顎の位置を煮詰めていく。

その昔20年以上前、歯科界はこぞってナソロジーという噛みあわせの学説に走った。顎の位置をピンポイントで決めようと躍起になったのだ。歯科技工士だった僕は、歯科医の指示の元、補綴物をつくりまくった。アメリカを中心としたナソロジスとたちは中心位という理想的な下顎のスタート位置を、顎関節の中の後上方にもとめた。結果、多くの顎関節症患者を作ってしまったかもしれない。

今は顎関節の中の前上方を定義される。学問とはそんなものだ。ある日を境に180度変わることさえある。

後戻りできない処置をするときは十分な根拠がなくてはならない。虫歯でもない歯を削るときはそのデメリットを凌駕するメリットが期待できなければならない。

可逆的(いつでも後戻りできること)な処置を中心に臆病なまでに慎重に進めた。患者さんは外科医なので、当然医学的根拠をもとめる。私は一般医学の範囲で説明しながら治療を進めた。

顎の位置と歯の形が決まったら、あとは仮歯そっくりに、ファイナル(最終補綴物)に入れ替えてゆく。
ファイナルはマテリアルを慎重に選ぶ。セラミックス、ハイブリッド、ゴールドメタルなどだ。それぞれ長所短所がある。また力のかかるところとそうでもないところなども加味する。歯を削る量を最小限に食い止めることも重要だ。

歯軋り食いしばりが疑われるので、プロテクションスプリント(保護用マウスピース)を使っていただいている。
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プロフィール

松村まこと

Author:松村まこと
上通り並木坂という比較的街中にアクアデンタルはあります。審美歯科が得意です。歯周病、インプラント、矯正、かみ合わせ治療などを駆使した総合型治療を目指しています。
元歯科技工士で手先の器用さには自信があります。

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