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おじいちゃんはゲンキに食べていた。

この記事の続きです。
久しぶりにおじいちゃんのところに行った。ご夫婦で明るく迎えてくれた。
おじいちゃんは寝たままで少し暑そうだったけれど、おばあちゃんに言わせると、「動けんけん、たまには日に当てたり風に当てたりせにゃんとたい。」とのことだった。
起き上がろうとするおじいちゃんを制し、寝たままでお口の中を照らしておどろいた。
それなりにお手入れができていた。しかもちゃんと噛めているというのだ。気を使われているのかと思い、本音を引き出すインタヴューテクニックでどの程度噛めているのか聞き出した。
もちろん、満足のいくレベルではないにしても、何とか食事はできていた。大好きなお刺身を食べることができるのが、何よりうれしそうだった。

噛めていることもよかったが、何よりお口の中のお手入れ状態が改善されていて嬉しかった。少ししかお手入れの話はしなかったにも関わらずだ。噛めるようになったことで、口腔に関心がわいたのだと思う。歯磨き指導なんてものは案外こんなモチベイションアップがきっかけになるものだ。

気をよくして、歯周病と誤嚥性肺炎の話を始めた。「先生、奥さんナ、からいもは好かすナ?」おばあちゃんにさえぎられた。
「私は好きでも嫌いでもなかです。」
「あたじゃなか、奥さんタイ、おなごんひとは、たいがい、好かすもんな。大津のうまかからいもダケン、もって行きなっせ。」袋に詰め替える音がした。

靴を履きながら礼を言おうと後ろを振り返った。残暑の西日のを背におじいちゃんが立っていた。はじめてみせる笑顔だった。

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テーマ : 歯医者
ジャンル : 心と身体

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プロフィール

松村まこと

Author:松村まこと
上通り並木坂という比較的街中にアクアデンタルはあります。審美歯科が得意です。歯周病、インプラント、矯正、かみ合わせ治療などを駆使した総合型治療を目指しています。
元歯科技工士で手先の器用さには自信があります。

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