ホワイトニングとセラミックス

審美治療の患者さん。前歯2本をオールセラミックスで修復予定。
仮歯で形を決定し、最終的な歯を作るため、型を採り、今日が試適(仮あわせ)。
真ん中2本、色が合っていない。途中、ホワイトニングをして色調を白くして少しの後戻りを計算して作ったが、どうも合っていない。予想以上に後戻りが見られた。
自然の歯特有の生命感のある白さが足りない。透明感と白さ、この相反するものを1.5ミリのスペースで如何にコントロールするのか。審美補綴は、光との戦いだ。
患者さんはそれなりに気に入ってくれたが、私が気に入らなかった。急がなければ作り直させてもらえないかと患者さんに頼んだ。患者さんは承諾してくれた。
あとになって、技工士Yさんと担当衛生士と私とでこのことについて話し合った。もしかしたら、私が色調の違いを指摘をしたことが、かえって患者さんを不安にさせたかもしれない。黙っていたら、それで患者さんは納得したかもしれないのだ。術者側のわがままといえるかもしれない。
それでも、できれば高いレベルでお互い納得したい。
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