入れ歯で綺麗に

この患者さんの続き。
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今日入れ歯ができて、やっと上あご終了。大津という比較的遠いところから、車で50分。息子さんに運転してもらって、がんばって通ってこられた。
まずある程度噛めるようにした。すると今度は、患者さんの要求がエスカレートしてもっと噛めるようにしてくれと言われた。
インプラントを使えばかなりの成果が見込まれる。年齢を考えて入れ歯で機能回復を図った。
まず、入れ歯の支えになって過労状態だった歯を治した。ぐらぐらだった歯がしっかりしてきたのだ。「よくなりましたねぇ。」少し得意げな僕に「先生どこがどう良くなったんですか。」今まで散々歯医者で苦労してきた方だ。いい加減な説明では納得してくれない。
一つひとつ説明しながら、治療を進めた。そこそこの治療結果が見込まれ、できるだけ介入量の少ない計画をたてていた。
何回目かのある日、アクアデンタルに来ることになったいきさつを話し始めた。
今まで歯科医で苦労したこと。近くに歯医者は何軒もあるが、行く気になれなかった事。
ある方にアクアデンタルを紹介されたこと。息子さんが心配されて、まずは息子さんが探る目的で来院されたこと。
そこまで歯科選びが大変だとは・・・。期待値は大きい。身の引き締まる思いだった。
今日は入れ歯が綺麗に入った。
「通院は大変だったバッテン、先生のところに来て、ホント良かったー。」
素直にうれしかったが、こう切りかえした。
「だめだめ、ばあちゃんナ、歯医者でタイガ苦労しとっど?まーだ噛んでみらんと判らんタイ。入れ歯は使って何ぼダケン。」
「センセ、とこっで、下の歯も古かけん、作ってハイよ。」
「まだまだ、触らんでヨカですよ。大事に使ってください。」
要求はエスカレートする。ちゃんと噛めるといいが・・・。
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