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心療歯科

70代女性。

娘さんが、連れて来られた。
入れ歯が合わず、痛くて食事ができないという。

一緒に来られた娘さんは、たいそう心配されているようだった。

いすには座るものの、あまり治療に乗り気ではないという。

とりあえず、レントゲンを撮影し、痛みの原因を探った。

抜歯が適応だったが、本人は抜くのが怖いらしく拒否の態度をくずさなかった。
娘さんが説得にかかる。親子の気安さから口調も少しばかりきつめに感じられた。

娘さんを待合室に連れ出し、私に任せるように告げた。

お母さんとじっくり話した。
娘に感謝していること、噛めるようになりたいこと、でも通い続ける自信が無いこと、うつ病のこと。

少し気分がほぐれたようだったが、初対面で全面的に信頼を得たわけではなかった。

医学的に正しいことだけが、医療とは限らない。
目の前の患者さんを救えない事だってあることも自覚しなくてはならない。

不安を取り除き、何とか協力が得られて、抜歯することができた。

翌日。痛みが無くなって、入れ歯で食事ができたとの事だった。
第一段階クリア。
それでも、治療に通う自信がもてないようだった。

道のりは長いが、時間をかけてじっくり対応しなくてはならない。

最近、自分の親を連れてこられる方が増えたように感じる。
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テーマ : うつ病(鬱病)、メンタルヘルス
ジャンル : 心と身体

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プロフィール

松村まこと

Author:松村まこと
上通り並木坂という比較的街中にアクアデンタルはあります。審美歯科が得意です。歯周病、インプラント、矯正、かみ合わせ治療などを駆使した総合型治療を目指しています。
元歯科技工士で手先の器用さには自信があります。

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