かみ合わせ治療

顎関節症の患者さん。
左側に症状が出ている。傾向としては、顎が左にずれている場合が多い。
奥歯でしっかりかんでもらうと、顎の位置はやはり左に3ミリほどずれていた。

歯型を採って調べると、右上の小臼歯が閉口時に干渉していることが想像できた。
診断用のスプリントで、下顎の周りの筋肉や顎関節その他の組織に楽なポジションに誘導すると

上下の前歯の中心がぴたりと合った。
模型上でどれほど干渉しているのかを調べ石膏模型を少し削ってみる。

歯列矯正、歯のかみ合わせ調整、セラミック修復などおおよその、治療方針を説明して、メリットデメリットを患者さんと検討する。
非可逆的なあともどりのきかない処置は決して急いではならない。事前の十分な診査診断が必要だ。
夜間のスプリントと昼間は決して食いしばらないこと。これだけでも立派な顎関節治療となる。
介入するだけが、治療ではない。
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